東京は日本でいちばん人が集まる場所であり、同時に飲食店もかなりの数の店があります。そのなかでもとくに注目されているのは、「肉食」といえるでしょう。肉食メニューも数多くありますが、万人受けしているメニューといえば焼肉です。ここ数年、とくに飛躍的に成長している焼肉業界は、選ばれる店となるために、それぞれの店がしっかりポリシーを持って運営されている店ばかりだと感じます。店が独自路線を持って努力した結果、現在の成長に結びついたと思われます。
東京の焼肉店は大きく分けると2パターンとなります。ひとつめは、大事な人や大切なイベント時にも利用できるような店で、もうひとつは何も気にせず、ふらっと立ち寄れるような日常使いの店です。どちらの店もそれぞれのよさがありますし、いくつものメリットがあります。前者の店はいわゆる「おしゃれな店」という立ち位置となっており、ご褒美に利用する店というイメージです。そのため、焼肉を食べにいくことだけが目的ではなく、店にいる時間そのものを大事にするようなコンセプトが見られます。
たとえば、店の外観は焼肉店と思わせる雰囲気はなく、東京のおしゃれな店という印象です。入ってみないと焼肉店と分からないようなたたずまいであり、いわば隠れ家を思わせる雰囲気さえあります。このご時世、おしゃれな店や隠れ家的な要素の店もSNSに掲載されるとあっという間に広がってしまうので、もはや隠れ家ではなくなってしまうことがほとんどだそうです。外観だけでもかなり期待度が高いのですが、内装はさらに力を入れており、インテリアもおしゃれで、くつろいで過ごせるでしょう。素敵な絵画が飾られていることもあり、東京の焼肉店はちょっと違うなという印象を持ちます。
このようにおしゃれ路線であるため、女性の心をしっかりとつかむことができることはもちろん、大事な人をお連れする場としても利用できるでしょう。仕事上の接待などは典型的なケースといえます。居心地のよい空間では、仕事の話もスムーズに落ち着いてできますし、商談を兼ねている場合もよい方向に向かうことができるでしょう。
また、肝心の焼肉メニューについても、力が入っています。店構えが素晴らしいため、訪れるお客様も当然期待します。東京の店は流行の発信地であるため、斬新なメニューが期待できることはもちろん、肉そのものにもこだわりを持ったものだけを仕入れているので、上質な肉をいただくことができます。店全体としてレベルはかなり高く、リピートしたくなる店であることはいうまでもありません。すべてにおいて一流といえるからです。
一方、後者の店は日常使いとして気軽に利用でき、価格も割と抑えめとなっています。子どもの頃からのなじみの店として利用されている方も多いはずです。入りやすい店であり、外観も焼肉店と分かるように大きな看板を掲げていたり、派手な宣伝をしていたりすることもあります。しかし、肉質については妥協をせずにこだわりを持っており、焼肉のたれなどは自家製を使っている店がほとんどです。また、従業員も元気がよくパワフル。大皿メニューを軽々と運んでくれますし、接客も知り合いと話をしているかのような距離の近さが売りです。
子どもが少々騒いでもそこまで気になりませんし、ちょっとアルコールが入って声が大きくなる男性がちらほらいて、緊張感の無いなかで食事を楽しむことができます。東京の焼肉店は大きく分けるとこのような2パターンに大別されますが、そのどちらもおいしく食事ができる点は同じです。どのようなシチュエーションなのかを考えて使い分けしていくといいでしょう。どちらの店もこれから先、共存共栄していくことはいうまでもありません。
